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中年よ、大志を抱け!

中年よ、大志を抱け!

今度こそしゃべったる!

2004年18日から22日まで、マセオ市というブラジル北部の海岸の町でブラジル国内エスペラント大会が開かれました。今回僕は、先輩夫婦とその娘さん、ブラジルエスペラント界では有名なB先生ご夫妻(ブラジル人です)、そして僕と家内と子供ら二人という、計9名で行ってきました。

去年、一昨年と行ってたんで、今年は3回目の参加なわけですが、今回は前回と違って、一つの部屋を借りて分科会と言うのをやってみました。

B先生の関係で、せっかく日本人である僕らが行ってるのだから、ちょっと日本文化を紹介するってのはどう?ってことになり、家内がお琴をちょっと弾けるって事と抹茶を点てられるって事でミニ日本文化紹介コーナーをする事になったわけです。

最初、何ヶ月か前にその話しを聞いた時には、ええ?そんな事…って思ったんですが、…まあ、なんかそんな事になってしまったわけです。

・・・で、じっくり勉強しときゃいいものを、土壇場に強いんだ、とかなんとか言いながらしてなかったんで、二週間くらい前から「時間がたりん!もっと時間を!」…となったわけです。

時間が欲しい理由はそれだけじゃなくって、…それは次回書きますけどね。

で、お抹茶を点てるって計画は、飛行機で行くので荷物的に難しいと言うことで没に。また、S先生と言う合気道のブラジルでの重鎮の方が行かれる予定だったので、演武をっていう事だったんですが、S先生の都合が悪くなり行け無くなってしまったので、それも没。(この、S先生については、次回じっくり書きたいと思っています)

さて、マセオ市は、歴史の古い町で(古いっていったってせいぜい400~500年なんですが)、海がきれいな、有名な観光地なわけです。現在ブラジルは冬で、サンパウロ辺りは7度以下になることもあり寒いんですが、マセオは27度以上。日中は32度くらいにまでなり、暑かったです。

エスペンラント大会の会場は市内の大学の校内で、去年や一昨年の会場に比べると空間的に開放感が無い感じで、レストランもなく、場所的にはちょっとなぁって感じの所でしたが、その一室で、一時間半程度の僕らの催しをやったわけです。

B先生に手伝ってもらって、あらかじめ用意した原稿を使って、先輩や僕が、挨拶したりとか、(もちろんエスペラント語でです)お琴やお茶とについてちょっと説明したりして、家内が着物を着てお琴を弾いたわけです。

あ、お琴っていっても、皆さんがよくご存知のような、でかい十三弦じゃなくって、神社での奉納演奏などに使われたりする八雲琴(やくもごと)と言う二弦のお琴で、大きさは大正琴より大きく、ハワイアンギターよりもちょっと小ぶりかなっていう物です。

その後、日本を紹介するビデオを流したり、日本文化に詳しいB先生が、日本の神話なんかを織り交ぜながら日本文化について話したり、質問に答えたりしたわけです。全部で大体1時間半くらいの催し物で、50人くらいのお客さんでしたが、なかなか好評でした。

分科会の前後、例えば受付などで、僕は、

男:こんにちは!
僕:こんにちは!
男:ここ、何やるの?
僕:はい、日本の文化を紹介します。
男:ほう、それはいいなぁ。あなたは日本から来たんですか?
僕:はい。でも、もう4年、ブラジルに住んでます。
男:どこに?
僕:J市です。
男:J市って・・・
僕:サンパウロの近くです。
男:ああ、知ってるよ。私はS市から来ました。
僕:ああ、S市?知ってますよ、行ったことあります。
男:ああ、そうでしたか。
僕:J市から車で一時間くらいですよね?
男:そうそう、近いね。
僕:J市もS市も寒いですけど、マセオはあったかいですね。
男:そうそう、ここはあったかくていいよね。
僕:海もきれいだし…
男:うん、きれいだね。緑色だ。
僕:天気は良いし…
男:うん、良く晴れてる。
僕:もう泳ぎました?
男:昨日泳いだよ。
僕:いいですね。僕は明日海に行きます。
男:エビがうまいな。
僕:僕、エビ大好きですよ。
男:うまいよ。
僕:いいですねぇ。僕も食べたいです。…ああ、分科会、2時から始まりますので、どうぞ部屋に入って下さい。ようこそいらっしゃいました。ありがとうございます。
男:はい、ありがとう。ではまた。

ってな感じで、エスペラント語7~8割、ポルトガル語2~3割で、来場した方々と会話をしたわけです。去年はまだまだ挨拶程度でしたが、今年は挨拶以上の、10分から15分程度の会話が出来、おお、通じた!とか、わかるぞ!とか、ひそかに興奮しながらの楽しい時間を過ごしました。

しかし、まだまだ言いたい事がちゃんと言えるわけじゃないし、話しによっては相手の言ってることも100パーセントわかるわけじゃないので、もっと勉強しないと、と思ったわけです。

さて、無事分科会も終わり、他の分科会などを見て周ったり売店でエスペラント関係の本やCDなんかを購入しに行ったわけですが、宮沢賢治や芥川龍之介のエスペラント語訳があったり、江戸時代の小説っていうか、「好色五人男」とか、もっと昔の源氏物語とか、そんなもんのエスペラント訳までありました。これが大体挿絵入りで、なかなかなんです。現代小説は大抵挿絵がほとんどなくって、字ばっかですけどね。

日本のもの以外のものももちろんあって、孫悟空などの中国の物語とか、韓国、ヨーロッパ、南北アメリカ各国の昔話や現代小説もあり、そうかと思うと、お硬い、科学、医学、化学の本や最新論文なんて物もありました。

…へへへ、実は僕は、去年買おうと思って躊躇した「エロ本」と、「Hな漫画本」を今年こそは買ったるぞ、とひそかに思っていたので、家内のいない時を見計らって売店に行き、目を皿のようにして探したんですが…残念! 今年はありませんでした。

前回も前々回もあったんですから、きっと僕みたいな人が「ええとぉ、エスペラントの勉強のためにぃ…」なんて照れ隠しに独り言いったりなんかしながら買っちゃったんだろうなって思います。…しまった、遅かった…

で、翌日は海に。もう、すっごくきれいでした。ただ、海岸にいると物売りがうるさくって、それがたまに傷でしたけどね。

で、待ってましたとエビを食べたわけです。ゆでたのと揚げたのを一人で二皿。20尾くらい…ビールとカイピリーニャを飲みながら…

で、その夜、僕だけ腹痛。夕食なし。次の日はみんな別のもっときれいな海岸に行くっていうのに、僕だけホテルで、うんうんうなりながらしょっちゅうトイレに行かなきゃならんという状況に…

で、翌日はなんとか回復したのでみんなと一緒に買い物。別に僕は買うものなんかなかったんですが、いろいろ見て周ると、それはそれで楽しかったですよ。

そして帰宅。こっちは寒いのなんのって…

で、来年はこの時期、雪も時々降ると言う寒い南部のポルトアレーグレというドイツ系移民の多い所で大会が開かれるそうで、何しろサンパウロとはまた違った、ヨーロッパふうの美しい町だそうなので、今から楽しみなわけです。

…勉強しとかなきゃ…



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